ラスト・ファイブ・イヤーズ

【作詞・作曲】
ジェイソン・ロバート・ブラウン Jason Robert Brown    
【演出】
鈴木勝秀
【訳詞】
高橋亜子
音楽監督
深沢桂子
【出演】
山本耕史 Nao
【演奏】
ピアノ:前嶋康明 ギター:田代衛 ベース:井上哲也 ヴァイオリン:工藤美穂

ソワレ観劇
男女2人の出会いから結婚して破局を迎えるまでを、男は出会いから別れまでを順を追って、逆に女は別れから出会いまでをさかのぼる、二人の時間が交差するのは幸せの絶頂期の結婚式のシーンのみ。
とまぁひとひねり入った作品なんですが、照明をうまく使ってるんで心情や時間軸が分かりやすく伝わります。最初のシーンでは男のほうに寒色系の照明、女のほうに暖色系の照明と完全に区別しているのをシーンが進むにつれてだんだんとその境目がなくなって結婚式のシーンでは完全に交じり合った状態。そして今度はラストシーンに向けて逆に男性が暖色系、女性が寒色系と段々と境目がはっきりとしていくって使い方はお見事。
役者陣をみるとやはりNaoさんの力不足が目立った印象。初舞台な上に時間軸をさかのぼっていくハードルの高い役どころ。さらには二人芝居。これがもっと多人数だったら多少は埋もれて目立たなくなるんでしょうが比較対象が一人しかいないし出ずっぱりで埋もれる暇もなく。けどまぁ客席も99%が(山本耕史目当てであろう)女性と完全アウェイ状態な中で頑張ってはいると思います。だけどもっと頑張ってー300人規模の劇場でも大変なのにこの先待ち構えてる梅田芸術劇場メインホール(1900席)ではどうなってしまうのだろう・・・。